作業療法士とは、リハビリにおける専門職で主に心や体に障害を持つ人の「作業」に注視した支援や治療を担っています。作業といっても、ここでは手芸のような細かい作業ではなく、日常生活を送る上で必ず伴ってくる着替えや食事といった活動を指します。
作業療法士の資格を持っていなくても、作業療法を実施することは可能です。しかし、医療やリハビリの現場では、専門性が重要視されるため、作業療法に関するスペシャリストはあくまでも作業療法士の資格を持っている人に限られます。
作業療法士になるには、高校を卒業した後、作業療法士の養成校で最低3年必要な知識を学びます。その後国家資格を受験し合格となれば、晴れて作業療法士になれるのです。
作業療法士を増やすために、近年では養成校の数が増え続けているため、学校選びに困ることはないでしょう。ただ、希に国家試験の受験資格を満たせない学校もあるので、慎重に情報収集しましょう。
高校生から目指すにせよ、社会人になってから目指すにせよ、作業療法士になるには国家資格を得るために学校に通うしか方法がありません。4年生大学に通う場合でも専門学校に通う場合でも、300万円〜800万円の学費がかかることは覚えておく必要があるでしょう。
また、社会人になってからの初任給には、大学と専門学校で1万円ほどの格差があります。自らの置かれた状況によって、奨学金制度を利用するなどして入学についてじっくりと考えてみましょう。